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マインドフルネスのエッセンス

Now, Intention, Insight, Non-judgement 



前回の記事で、CBTでは(浅い)自動思考をモニターすることについて触れました。セルフケアとして、自分自身で行うには? どうすれば、うまくできるでしょうか?







そのヒントは、マインドフルネス(なかでもオープンモニタリング)です。マインドフルネスを世に広めたジョン・カバットジンの定義は「Mindfulness is an awareness that arises through paying attention, on purpose, in the present moment, non-judgmentally.」です。日本語訳としては「今ここにある体験に、判断を交えずに意図的に注意を払うことで現れる気づき」です。


筆者はジョン・カバットジン博士の8week online mindfulness courseを修了しました。大きな木がしっかりと地に根をはっている、そんなエネルギーが感じられる方です。



自動思考をモニターするヒントはマインドフルネス。


マインドフルネスでの気づきへのキーワードは4つあります。


Now 今ここ

Intention 意図的

Insight 自己洞察

Non-judgement 判断や評価をしない

マインドフルネスを続ける上で、4つ目のノンジャッジメントの姿勢はとても大切になってきます。



マインドフルネスではノンジャッジメントな姿勢が大切。


どんなストレッサーもどんなストレス反応も、「良い」「悪い」や、「好き」も「嫌い」もなく、「こういうストレッサーが今自分にふりかかってきているなぁ」「自分にはこういうストレス反応が出ているなぁ」と、判断や評価をいったんすべて脇へおいて、ただただ眺めます。私たちは常日頃、あらゆることにジャッジを下しながら生活しています。朝一番に、起きてシャワーを浴びようかやめようか…から始まり、今日のランチはなににするか、さっきのプレゼンはうまくいったのかどうか、友人に連絡しようかどうしようか、など、普通に判断や評価をし続けています。ネガティブな自動思考や感情をモニターして、そこでいちいち「ダメな自分」とジャッジしていれば、誰でも辛くなってしまいます。




マインドフルネスはいわば心の筋トレ。


ノンジャッジでいることは実は難しいのです。自動思考と密接に結びついた、本来は苦しいはずの感情も(CBTでは、自動思考・感情/気分・身体感覚・行動と分けて)見ていきます。それでも「はぁ~そっか。私今こんなこと感じてるんだわ」とか「ふーん、俺って今こう思ってるんだ」「ほ~、それでこういう行動をとったんだな」と、淡々と味わい受け止めるわけですから、そんなに簡単なことではありません。だから毎日のトレーニングが必要になってきます。マインドフルネスでのオープンモニタリングは、いわば心の筋肉トレーニングです。



(続く…)





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